陰陽波動学入門
 
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 古代東洋人は、すべての自然現象を神の意志の表れであると考えていた。ここでいう神とは信仰の対象としての神ではなく、宇宙の真理という意味である。彼らにとって、自然界の法則を知ることは神の意志を知ることで、人間がそれに従って生活するならば、神を味方にすることができることになる。

自然界は人間にとって恩恵にも脅威にもなる。古代人はこの自然界の力を知っていたからこそ、自然界の法則を探究して自然界の力を人間生活に活かそうとしたのである。

 彼らは、この宇宙には神の世界である「天」と、地上の自然物を総称した「地」が存在し、その中間が神から与えられた人間の生存範囲であるとした。そこから、人間は天地に逆らうのではなく、天地と融合して生きることが大切であるという「天地人三歳」の思想が生まれている。

そのため、いかに宇宙と調和して生きるかが、人間の最大の関心事になった。ちなみに人間が右手(天)と左手(地)を合わせるのは、天地と融合する約束を形にしたものである。それは後に礼儀礼節の基本となって、今日まで伝えられている。

 東洋においては、人間や人間集団のあり方を知るには、視点を人間界に置くだけではなく、大自然にまで広げて考察するのである。自然界の法則を記述する原理として考え出されたのが「陰陽五行説」で、東洋陰陽波動
学の根幹となっているものである。

陰陽五行説に関する最古の記述は、春秋戦国末期(前二世紀)に編まれた『書経』(洪範篇)に見られるが、その起源はさらに古く、殷の時代の遺跡から発掘された甲骨文字の中に見ることができる。

それは、厳しい自然の猛威と闘いながら生活していた古代人が自然観察の積み重ねから体系化した自然哲学といえる。現代に伝わる東洋の民族的伝統行事の多くは、この陰陽五行説にそのルーツを持っているのである。
 
 
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